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FKstyle by Bigmama

Author:FKstyle by Bigmama
園芸家
農学士
ガーデニング&インテリアグリーンコーディネーター
フラワーコーディネーター
ハーブスタイリスト
カラーコーディネーター

野菜ソムリエ


農学部卒業後
イギリス王室ロイヤルウエディングを手がけたジェーン・パッカーやヨーロッパガーデンデザイン、カラーアナリストなどを資格取得。


イブ・サンローランファッションショーブーケ、ランコム&エスティ-ローダーなど海外化粧品メーカー
ISSEY MIYAKE,BEAMS,KRIZIAなどのファッションブランド
イルムス、わたしの部屋などインテリアショップ

などのイベンント&コーディネート&デモンストレーション

ネスレジャパンさん『永田あおいのコーヒーと花のある生活』

CMフラワーコーディネート
テレビ番組グリーン&フラワー監修
アーティストフラワーコーディネート
ブライダルトータルコーデ
MVフラワーコーデ

雑誌、書籍及び広告、イベント等で『 花&植物&色 』をテーマにフラワー&グリーンスタイリストとして活動中

http://instagram.com/muguet14

株式会社 FKstyle by big mama
永田 あおい


フラワーコーディネートさせていただいている
オレンジページさん2025年『花カレンダー』アレンジ中です


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梅雨明けが近づき小暑を過ぎると暑さがだんだん本格的になってきますね。

この時期には、暑さに弱い植物の日除け対策も忘れずにしましょう。


結婚式のお仕事で使うことの多いユリの花。
エレガントなウエディングブーケでも大活躍するオリエンタル系のユリ。


希少なオリエンタルユリのお話しを……



《 ローズリリー 》


種苗会社さんとのお仕事で色々な新しい品種やこれからの品種などの出会いも多い私。

お付き合いのある生産農家さんで球根を1球いただいたローズリリーアイシャが開花しました。


ローズリリーは、幾重にも重なる花弁が豪華な八重咲きのオリエンタルユリです。


ローズリリーは

☆ アイシャ
☆ エレナ
☆ イザベラ
☆ アヌースカ
☆ サマンサ
☆ エディッサ
☆ リリーノア
☆ ラファエラ
☆ シタ
☆ サラ
☆ ダブルダイヤモンド



などなどがあります。


写真は私の育てたのアイシャ。

アイシャの切り花を市場で仕入れをする時には色々なサイズが可能ですが、ブーケ用だと3輪咲きを注文することが多く…1番花のサイズが30センチ2番花は15センチととっても立派な花です。


ホワイトトルネードの5輪咲きだと、1番花が10センチ5番花が6~8センチサイズ。


アヌースカは、1枚1枚花弁が剥がれるように咲く特徴。白にピンクの縁どりの花弁。頂花になるとかなりピンクは淡くなります。


ダブルダイヤモンドは、石鹸のような香りが特徴。

それぞれの美しさがあるので、デザインのイメージにあわせてキレイに咲かせて使わせていただいています。



《 RLユリ 》

RLユリとは、Rose Lilyのこと。

バラの花弁のように幾重にも重なる八重咲きのユリ。

中でもアイシャは、白花で30センチにもなる豪華な花が特徴です。

白い花弁に淡いライトグリーンのラインが入り爽やかな印象もあり、こんな美しいユリを見たことがないと…一目惚れされるかたも多いユリです。





今では、大手の種苗会社さんで入手可能です。

《 RLユリの育て方 》


1球または、2球セットのものがあります。

球根の選び方のコツは、鱗片が締まり球根全体にキュッと締まりがあること&下根がしっかりとしている事がとっても大切です。



☆ 植える場所と植え付け時期

水はけのよい日当たりのよい場所
11月~12月


☆ 植える深さ

球根の3倍の深さ
(ユリは、地際からも根を出すので茎が伸びてきたら増し土をします)

間隔は、20~30センチ

植え付け後にモミガラをマルチングとして使うのが私の育て方ポイント


☆ 土と肥料

完熟腐葉土&堆肥&肥料

植え付け前に深く耕すのも大切な作業。

(茎が伸びて増し土をした時に肥料もプラスしましょう)



☆ 生育

基本、表面が乾いたらたっぷりと水やり。

ユリの球根は、乾燥に弱く乾きすぎると蕾が開かずに落ちてしまいます。開花時は、特に水が必要になるので水切れしないように毎日チェックしましょう。

(土の状態、空気の乾燥具合、気候にあわせて水やり。調整しましょう)




☆ 開花

6月~7月に開花



☆ 花後

花後は、花首をカット。
少なめの肥料を与え、葉が黄色くなるまで球根を育ててから掘り上げましょう。


草丈が80センチ~120センチ位になりますので、お庭のフォーカルポイントになる場所がオススメです。



来年の夏には、咲く曖昧の美しさを愛でてみませんか…甘く爽やかな香りを楽しんでみてくださいね。

美しい『紅華美』


昨年に新品種として発表されたバラ

豊川ひまわり農協様から先駆けして出荷された美しいバラ。



花弁を見ると気づく方もいらっしゃるかと……





そうです…





シーアネモネを思い出しますよね。


紅華美は、シーアネモネを親とする交配品種です。



昨年の発表された時は、豊川ひまわり農協様でも1名の生産者さんしか作っていない…とっても貴重なバラです。


非常に個性的な花弁をしていて

最初は紅色



開花が咲き進むにつれて紫色に変化


品種名も夜に綺麗に咲く花火から命名されました。


後ろ姿と横顔も本当に美しいので、この美人なバラを色々な方に見ていただきたいです。

撮影で使用しておりますので、お楽しみになさってください。


春分過ぎてしばらくすると.......空は青く清々しく晴れて明るく気持ちのよい日が多くなります。

そして穀雨の前に色々とガーデニングの準備をする季節ですね。


ラナンキュラスについてNo.3
最後に、水あげ&長持ち生け方のコツをお話しさせていただきますね。

以前、講談社さん「週間花百科フルール」図鑑や千趣会さんの「初めてのアレンジレッスン帳」(全36冊)などのフラワーアレンジや育て方などの監修をさせていただいた時代と違って品種改良もすすんで水あげ方法も異なってきました。
(今でも参考にして下さっているとのお話しをいただき感謝でいっぱいです。本当にありがとうございます。)


今現在は

☆農家さんの地域の気候変動

☆水あげする時の気温と水温

☆お花の状態を見て新聞紙に包んでいる時間を調整

☆花の状態をみて葉を取り除く量をかえる


以上を考えながら仕入れをして水あげを行っています。


でも皆様は水あげが終わったお花を買い求めることが多いかと思います。
最近では水あげをしないで販売するお花屋さんも増えているので、コツを知っているとちょっぴりお得かもしれませんね。
(水あげ作業は技術と手間がかかる作業の為、市場からそのままで販売するお店は安価になっています)



水が下がってしまった緊急時に参考にしていただけると最後までお花屋を楽しめるのでお手入れなさってみてください。



《 ラナンキュラスの水あげ&長持ちのコツ 》


お菓子のように可愛い品種が色々と楽しめます。

ラナンキュラスは大型で花弁が多いものや
ステムがスリムで真っ直ぐの品種、変わり咲き品種、メシベか特徴的な品種、ポンポン咲き、異種間交配品種など.......
色々な美しいラナンキュラスがいっぱい。



この中で注意が必要なのが.......



ステムがスリムで真っ直ぐな種類



1番出回りが多い品種です。

約250枚近くの花弁が開いてくる為に、茎が耐えられなくなります。


☆もし頭が下がってしまった時は.......

花首が上を向くように真っ直ぐに茎を整えて新聞紙などで苦しくない程度に巻いてから切り戻し2時間位つける
(キツく巻きすぎると花弁が傷ついてしまうので注意しましょう)



☆茎が折れてしまったら.......

折れた少し上部分をカットして短くして飾る




《 長持ちさせて楽しむには.......》


茎を長めに花瓶に飾るにはちょっぴりコツが.......



お水を少なくする



そして.......



延命剤を入れてあげる



ことが大切



植物は光合成によって栄養分としてデンプンとショ糖を作っています。その為、延命剤に含まれる糖質を補ってあげると長持ちします。

時々、砂糖を入れると.......と言った質問もありますが細菌類が繁殖するので市販の延命剤を使っていただく事をオススメします。




ラナンキュラスはお水が大好き。
他のお花よりも吸収量が異なります。



☆毎日お水を取り替える

☆花器も毎日中性洗剤で洗う

☆花器の水量は少なめ

☆清潔でよく切れるハサミを使う



以上のことに気をつけてさらに.......

毎日ラナンキュラスの茎を切り戻して満開時には、短くして飾ってあげましょう。


最後は、お気に入りのカップやグラスに浮かべて楽しんでもよいでしょう。


もうそろそろ切り花も終わる季節。
ぜひ!フワフワしたラナンキュラスを最後までお楽しみくださいね。

啓蟄を過ぎると草木の芽吹きが待ち遠しく色々な発見がある時期。

だんだんとあたたかくなり自然界の生命力を感じながら春を楽しみたいですね。



《 ラナンキュラス出荷 》

農学部だった私はメロン栽培で糖度をはかったりしていました。
その為、生産農家さんの育て方が気になり色々話しを伺い自分でもやってみたいと思うお話しがいっぱいです。同じ品種の植物でも生産者さんの性格によって全く違う見た目になる面白さもあります。

お花は、それぞれ出荷規格・切り前・収穫物管理・出荷方法・収穫物の品質管理などが異なってきます。


ラナンキュラスは冬期の太陽光が大好き。

その為、日照時間が豊富な地域が生産地
ラナンキュラスは、九州や長野に有名な生産農家さんが沢山いらっしゃいます。

九州では宮崎県の高千穂、長野県では松本、諏訪、上諏訪などから日本産のプレミアム切り花として輸出しています。


以前30年前位のフラワーアレンジメントが流行した時のラナンキュラスは



「 蕾出荷 」



が基本でした。


現在は、ほ場である程度開花させて花弁が伸長した状態で出荷する農家さんが増えています。

そして今は農家さんがわかりやすいように品種ごとに収穫する前の基準が出来たほどです。

また品種ごとに収穫のタイミングが異なり日持ちに及ぼす影響が違います。

例えば.......

小春てまりは


湿式輸送


で出荷されると2週間以上長持ちします。


雪てまりは


乾式輸送


されると6日位で枯れてしまいます。


面白い事に、地域により出荷時の咲き具合の好みが異なり市場によってかなり差があります。

また価格にも差が出るのでタイミングよく収穫して出荷されたお花がオススメになります。

でもなかなか見てもわかりにくいと言う質問もいただきます。


選び方のコツは↓↓↓




《 1番わかりやすいラナンキュラスの選び方 》


ラナンキュラスは気温と光に反応して少しずつ開く性質のあるお花です。

皆様が困る事


茎が折れること


それは、開花してくると花の重みで茎が折れてしまいます。

そのためお好みのラナンキュラスを買い求める前に



☆茎のしっかりとしている

☆茎を持って花がユラユラしすぎない

☆花弁の縁が変色していない

☆花の裏を見てガクが乾燥していない

☆葉にハリがあり変色していない



以上の事をちょっぴり確認して買い求めると長く楽しめるます。

ぜひ!お家時間を楽しまれてくださいね。


霞始靆
昔の人は、たなびく霞を春の山々にたとえていたのでしょうね。

薄衣みたいにフンワリとしたお花をこの時期に色々楽しんでみられてください。



オレンジページ花カレンダー2ヶ月飾って毎日見ていただいて色々な方からお話しをいただきました。

とても参考になるお話しばかり

色々な意見をいただき、心から感謝しております。


本当にありがとうございます。



本当にお花が好きな方々で、研究熱心な方も多いため専門的な質問も色々いただきました。

切り花の事では1番多かったのは



『 ラナンキュラスの楽しみ方 』



何回かにわけてお返事させていただきたいと思います。
(詳しい話しも、との事で少し難しい話しもあるかもしれませんが、色々なお話しさせていただきますね。)





《 ラナンキュラスの楽しみ方 》


春を感じさせる花弁。
透き通るような薄い花びらを幾重にも重ねて咲いてくれる可愛らしいお花。

ラナンキュラスの原種は一重。
最近は品種改良も進んで華やかな品種が多くなりました。

切り花品種を中心に改良が進んでいて、今ではバラや芍薬よりも大きい品種もありカラーバリエーションも豊富。

また色彩や花形も充実していてグラデーションカラーも人気。冬から春にかけてなくてはならないお花になりました。


ラナンキュラスは、キンポウゲ科のキンポウゲ属の植物。

南西アジア、東南ヨーロッパに自生する多年草。1597年位にイギリスで長く園芸で楽しまれた歴史があり日本には明治時代に渡来したお花。


ラナンキュラスの切り花と鉢ものは

☆塊根栽培
☆実生苗

からの栽培です。

塊根栽培は、低温処理による8月下旬定植

実生栽培は、温暖地向きの10月播種

暖地だと普通栽培で約1月中旬~収穫
促成栽培だと11月下旬~収穫


昔は、蕾のついたスプレータイプのようなものが出荷されていました。今では脇芽はほとんど除去されて1輪のみとして出荷されることが多くなりました。
(今も品種によって蕾付きのスプレータイプも数品種あります)




《 オススメ品種 》


カラーの複雑な表情が魅力のラナンキュラス。
単色カラーでも花弁の内側からグラデーションになっていたりとっても美しい

原種は花弁が5枚程度なのに、250枚近くになる品種もあり美しく咲いてくれます。

人気の品種はバラのような咲き方をするものや花弁の多いものが人気。



☆変わり咲きといえば→シャルロット
アネモネ咲きともいわれる品種
華やかな咲き方で大きなものでは18cm位にもなります。

☆大型で花弁が多い→コートホワイトなど
満開な姿はふわふわで大人可愛いラナンキュラス

☆ポンポン咲き→ハーマイオニー、ミグノン、シレンテなど
ボリュームある美しさがあって、とっても長持ち

☆Mシリーズ→エムホワイト、エムクリームなど
ステムがスリムで真っ直ぐ。
切り花で多い品種。アレンジレッスンなどに使いやすいラナンキュラス。

☆ラックス→ケラモス、アウラ、エリス、ムーサなど
花弁に光沢があり、異種間交配でうまれた品種

☆モロッコ→サフィ、エラ、エマ、タンタンなど
メシベが見えている個性的で可愛い品種



オススメ品種は沢山で美しいお花ばかりです。



最近の品種は以前と違い、花も大きく茎も太くなりほんとに花持ちもよくなりました。

次回は、質問の多かった『 生産者からの出荷の話し 』や『 水あげ&長持ちのコツ 』をお話しさせていただきますね。

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