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FKstyle by Bigmama

Author:FKstyle by Bigmama
園芸家
農学士
ガーデニング&インテリアグリーンコーディネーター
フラワーコーディネーター
ハーブスタイリスト
カラーコーディネーター

野菜ソムリエ


農学部卒業後
イギリス王室ロイヤルウエディングを手がけたジェーン・パッカーやヨーロッパガーデンデザイン、カラーアナリストなどを資格取得。


イブ・サンローランファッションショーブーケ、ランコム&エスティ-ローダーなど海外化粧品メーカー
ISSEY MIYAKE,BEAMS,KRIZIAなどのファッションブランド
イルムス、わたしの部屋などインテリアショップ

などのイベンント&コーディネート&デモンストレーション

ネスレジャパンさん『永田あおいのコーヒーと花のある生活』

CMフラワーコーディネート
テレビ番組グリーン&フラワー監修
アーティストフラワーコーディネート
ブライダルトータルコーデ
MVフラワーコーデ

雑誌、書籍及び広告、イベント等で『 花&植物&色 』をテーマにフラワー&グリーンスタイリストとして活動中

http://instagram.com/muguet14

株式会社 FKstyle by big mama
永田 あおい


フラワーコーディネートさせていただいている
オレンジページさん2024年『花カレンダー』アレンジ中です


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美しい『紅華美』


昨年に新品種として発表されたバラ

豊川ひまわり農協様から先駆けして出荷された美しいバラ。



花弁を見ると気づく方もいらっしゃるかと……





そうです…





シーアネモネを思い出しますよね。


紅華美は、シーアネモネを親とする交配品種です。



昨年の発表された時は、豊川ひまわり農協様でも1名の生産者さんしか作っていない…とっても貴重なバラです。


非常に個性的な花弁をしていて

最初は紅色



開花が咲き進むにつれて紫色に変化


品種名も夜に綺麗に咲く花火から命名されました。


後ろ姿と横顔も本当に美しいので、この美人なバラを色々な方に見ていただきたいです。

撮影で使用しておりますので、お楽しみになさってください。


春分過ぎてしばらくすると.......空は青く清々しく晴れて明るく気持ちのよい日が多くなります。

そして穀雨の前に色々とガーデニングの準備をする季節ですね。


ラナンキュラスについてNo.3
最後に、水あげ&長持ち生け方のコツをお話しさせていただきますね。

以前、講談社さん「週間花百科フルール」図鑑や千趣会さんの「初めてのアレンジレッスン帳」(全36冊)などのフラワーアレンジや育て方などの監修をさせていただいた時代と違って品種改良もすすんで水あげ方法も異なってきました。
(今でも参考にして下さっているとのお話しをいただき感謝でいっぱいです。本当にありがとうございます。)


今現在は

☆農家さんの地域の気候変動

☆水あげする時の気温と水温

☆お花の状態を見て新聞紙に包んでいる時間を調整

☆花の状態をみて葉を取り除く量をかえる


以上を考えながら仕入れをして水あげを行っています。


でも皆様は水あげが終わったお花を買い求めることが多いかと思います。
最近では水あげをしないで販売するお花屋さんも増えているので、コツを知っているとちょっぴりお得かもしれませんね。
(水あげ作業は技術と手間がかかる作業の為、市場からそのままで販売するお店は安価になっています)



水が下がってしまった緊急時に参考にしていただけると最後までお花屋を楽しめるのでお手入れなさってみてください。



《 ラナンキュラスの水あげ&長持ちのコツ 》


お菓子のように可愛い品種が色々と楽しめます。

ラナンキュラスは大型で花弁が多いものや
ステムがスリムで真っ直ぐの品種、変わり咲き品種、メシベか特徴的な品種、ポンポン咲き、異種間交配品種など.......
色々な美しいラナンキュラスがいっぱい。



この中で注意が必要なのが.......



ステムがスリムで真っ直ぐな種類



1番出回りが多い品種です。

約250枚近くの花弁が開いてくる為に、茎が耐えられなくなります。


☆もし頭が下がってしまった時は.......

花首が上を向くように真っ直ぐに茎を整えて新聞紙などで苦しくない程度に巻いてから切り戻し2時間位つける
(キツく巻きすぎると花弁が傷ついてしまうので注意しましょう)



☆茎が折れてしまったら.......

折れた少し上部分をカットして短くして飾る




《 長持ちさせて楽しむには.......》


茎を長めに花瓶に飾るにはちょっぴりコツが.......



お水を少なくする



そして.......



延命剤を入れてあげる



ことが大切



植物は光合成によって栄養分としてデンプンとショ糖を作っています。その為、延命剤に含まれる糖質を補ってあげると長持ちします。

時々、砂糖を入れると.......と言った質問もありますが細菌類が繁殖するので市販の延命剤を使っていただく事をオススメします。




ラナンキュラスはお水が大好き。
他のお花よりも吸収量が異なります。



☆毎日お水を取り替える

☆花器も毎日中性洗剤で洗う

☆花器の水量は少なめ

☆清潔でよく切れるハサミを使う



以上のことに気をつけてさらに.......

毎日ラナンキュラスの茎を切り戻して満開時には、短くして飾ってあげましょう。


最後は、お気に入りのカップやグラスに浮かべて楽しんでもよいでしょう。


もうそろそろ切り花も終わる季節。
ぜひ!フワフワしたラナンキュラスを最後までお楽しみくださいね。

啓蟄を過ぎると草木の芽吹きが待ち遠しく色々な発見がある時期。

だんだんとあたたかくなり自然界の生命力を感じながら春を楽しみたいですね。



《 ラナンキュラス出荷 》

農学部だった私はメロン栽培で糖度をはかったりしていました。
その為、生産農家さんの育て方が気になり色々話しを伺い自分でもやってみたいと思うお話しがいっぱいです。同じ品種の植物でも生産者さんの性格によって全く違う見た目になる面白さもあります。

お花は、それぞれ出荷規格・切り前・収穫物管理・出荷方法・収穫物の品質管理などが異なってきます。


ラナンキュラスは冬期の太陽光が大好き。

その為、日照時間が豊富な地域が生産地
ラナンキュラスは、九州や長野に有名な生産農家さんが沢山いらっしゃいます。

九州では宮崎県の高千穂、長野県では松本、諏訪、上諏訪などから日本産のプレミアム切り花として輸出しています。


以前30年前位のフラワーアレンジメントが流行した時のラナンキュラスは



「 蕾出荷 」



が基本でした。


現在は、ほ場である程度開花させて花弁が伸長した状態で出荷する農家さんが増えています。

そして今は農家さんがわかりやすいように品種ごとに収穫する前の基準が出来たほどです。

また品種ごとに収穫のタイミングが異なり日持ちに及ぼす影響が違います。

例えば.......

小春てまりは


湿式輸送


で出荷されると2週間以上長持ちします。


雪てまりは


乾式輸送


されると6日位で枯れてしまいます。


面白い事に、地域により出荷時の咲き具合の好みが異なり市場によってかなり差があります。

また価格にも差が出るのでタイミングよく収穫して出荷されたお花がオススメになります。

でもなかなか見てもわかりにくいと言う質問もいただきます。


選び方のコツは↓↓↓




《 1番わかりやすいラナンキュラスの選び方 》


ラナンキュラスは気温と光に反応して少しずつ開く性質のあるお花です。

皆様が困る事


茎が折れること


それは、開花してくると花の重みで茎が折れてしまいます。

そのためお好みのラナンキュラスを買い求める前に



☆茎のしっかりとしている

☆茎を持って花がユラユラしすぎない

☆花弁の縁が変色していない

☆花の裏を見てガクが乾燥していない

☆葉にハリがあり変色していない



以上の事をちょっぴり確認して買い求めると長く楽しめるます。

ぜひ!お家時間を楽しまれてくださいね。


霞始靆
昔の人は、たなびく霞を春の山々にたとえていたのでしょうね。

薄衣みたいにフンワリとしたお花をこの時期に色々楽しんでみられてください。



オレンジページ花カレンダー2ヶ月飾って毎日見ていただいて色々な方からお話しをいただきました。

とても参考になるお話しばかり

色々な意見をいただき、心から感謝しております。


本当にありがとうございます。



本当にお花が好きな方々で、研究熱心な方も多いため専門的な質問も色々いただきました。

切り花の事では1番多かったのは



『 ラナンキュラスの楽しみ方 』



何回かにわけてお返事させていただきたいと思います。
(詳しい話しも、との事で少し難しい話しもあるかもしれませんが、色々なお話しさせていただきますね。)





《 ラナンキュラスの楽しみ方 》


春を感じさせる花弁。
透き通るような薄い花びらを幾重にも重ねて咲いてくれる可愛らしいお花。

ラナンキュラスの原種は一重。
最近は品種改良も進んで華やかな品種が多くなりました。

切り花品種を中心に改良が進んでいて、今ではバラや芍薬よりも大きい品種もありカラーバリエーションも豊富。

また色彩や花形も充実していてグラデーションカラーも人気。冬から春にかけてなくてはならないお花になりました。


ラナンキュラスは、キンポウゲ科のキンポウゲ属の植物。

南西アジア、東南ヨーロッパに自生する多年草。1597年位にイギリスで長く園芸で楽しまれた歴史があり日本には明治時代に渡来したお花。


ラナンキュラスの切り花と鉢ものは

☆塊根栽培
☆実生苗

からの栽培です。

塊根栽培は、低温処理による8月下旬定植

実生栽培は、温暖地向きの10月播種

暖地だと普通栽培で約1月中旬~収穫
促成栽培だと11月下旬~収穫


昔は、蕾のついたスプレータイプのようなものが出荷されていました。今では脇芽はほとんど除去されて1輪のみとして出荷されることが多くなりました。
(今も品種によって蕾付きのスプレータイプも数品種あります)




《 オススメ品種 》


カラーの複雑な表情が魅力のラナンキュラス。
単色カラーでも花弁の内側からグラデーションになっていたりとっても美しい

原種は花弁が5枚程度なのに、250枚近くになる品種もあり美しく咲いてくれます。

人気の品種はバラのような咲き方をするものや花弁の多いものが人気。



☆変わり咲きといえば→シャルロット
アネモネ咲きともいわれる品種
華やかな咲き方で大きなものでは18cm位にもなります。

☆大型で花弁が多い→コートホワイトなど
満開な姿はふわふわで大人可愛いラナンキュラス

☆ポンポン咲き→ハーマイオニー、ミグノン、シレンテなど
ボリュームある美しさがあって、とっても長持ち

☆Mシリーズ→エムホワイト、エムクリームなど
ステムがスリムで真っ直ぐ。
切り花で多い品種。アレンジレッスンなどに使いやすいラナンキュラス。

☆ラックス→ケラモス、アウラ、エリス、ムーサなど
花弁に光沢があり、異種間交配でうまれた品種

☆モロッコ→サフィ、エラ、エマ、タンタンなど
メシベが見えている個性的で可愛い品種



オススメ品種は沢山で美しいお花ばかりです。



最近の品種は以前と違い、花も大きく茎も太くなりほんとに花持ちもよくなりました。

次回は、質問の多かった『 生産者からの出荷の話し 』や『 水あげ&長持ちのコツ 』をお話しさせていただきますね。

『 蝋梅 』


小寒からはじまった寒さが1番強くなる大寒を過ぎて.......茜色の夕日が綺麗に感じる季節

朝方に道の土に目をやると白い霜柱。
ちょっぴりサクサクと踏みしめたくなってしまいます。



《 美しい蝋梅 》


ふとどこからともなく甘い香りがしてきて、香りの元をたどってみると、蝋梅が咲いていた.......という小さな幸せを見つける事が出来る時期


「蝋梅や雪うち透す枝のたけ.......」と詠まれていたように、以前から花の少ない時期に咲く花として珍重されていました。


蝋梅は早生種で12月下旬~、晩生種は2月と寒さの厳しい季節のお花として楽しませてくれるお花。半透明で、にぶいツヤのある蝋細工のような花。ややうつむいた姿が本当に美しい.......


よく目にする蝋梅は、『ソシンロウバイ』
香りがつよいのが特徴です。
早咲き品種のマンゲツロウバイは、花が大きく花弁が丸目。花の中心が赤紫色の花弁が細めのクロウバイなどがあります。



「蝋梅は、梅の仲間ではありません」



とご説明させていただくと、「えっ!」と驚かれることが多く

蝋梅は、ロウバイ科ロウバイ属
梅は、バラ科サクラ属

えっ.......黄梅は?と質問される事もありますが、黄梅はモクセイ科ソケイ属のツル性落葉低木です。

蝋梅は、お花のみを楽しむので葉を見た事ない方が多いようです。
葉身が楕円形で葉のつき方が対生です。
そして花蕾は生薬として使用しますが、実は小さな壺のような形で、中の種にはカリカンチンというアルカロイド系の毒があるので注意が必要です。



《 切り花で注意したい蝋梅 》

なるべく長く楽しみたいと思うことから、蕾のものを選んで買い求めることが多いかと思います。

小さな蕾は落ちやすいので、しっかりと水揚げするようになさって下さい。水があがらないと咲く前に蕾がポロッと落ちやすくなってしまうので.......枝は十字に割りを入れてから、ハサミ&ナイフなどで少し木の皮をむくようにしてあげると、より水揚げがよくなるので蕾が落ちません。

ぜひ!ひと手間ですが作業なさってみてください。



《 育てている蝋梅は 》


乾燥が苦手な蝋梅。
雨の少ない時期は、乾燥させてしまうことがあるのでお気をつけ下さい。
水はけも大事なので、グラウンドカバーとして株元近くに植物を植えておくと枯れる危険がないのでお手入れが少なく元気に生育します。

低木として扱うこともありますが3~4メートル位に育ってしまう場合もあるので、剪定をしてあげましょう。
花後に強めに剪定してあげる事で花数が増えるので、こわがらずに剪定なさってみて下さい。


蝋梅の花は、寿ぐ香りです。素敵な香りをお楽しみください。

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