
霞始靆
昔の人は、たなびく霞を春の山々にたとえていたのでしょうね。
薄衣みたいにフンワリとしたお花をこの時期に色々楽しんでみられてください。
オレンジページ花カレンダー2ヶ月飾って毎日見ていただいて色々な方からお話しをいただきました。
とても参考になるお話しばかり
色々な意見をいただき、心から感謝しております。
本当にありがとうございます。
本当にお花が好きな方々で、研究熱心な方も多いため専門的な質問も色々いただきました。
切り花の事では1番多かったのは
『 ラナンキュラスの楽しみ方 』
何回かにわけてお返事させていただきたいと思います。
(詳しい話しも、との事で少し難しい話しもあるかもしれませんが、色々なお話しさせていただきますね。)
《 ラナンキュラスの楽しみ方 》
春を感じさせる花弁。
透き通るような薄い花びらを幾重にも重ねて咲いてくれる可愛らしいお花。
ラナンキュラスの原種は一重。
最近は品種改良も進んで華やかな品種が多くなりました。
切り花品種を中心に改良が進んでいて、今ではバラや芍薬よりも大きい品種もありカラーバリエーションも豊富。
また色彩や花形も充実していてグラデーションカラーも人気。冬から春にかけてなくてはならないお花になりました。
ラナンキュラスは、キンポウゲ科のキンポウゲ属の植物。
南西アジア、東南ヨーロッパに自生する多年草。1597年位にイギリスで長く園芸で楽しまれた歴史があり日本には明治時代に渡来したお花。
ラナンキュラスの切り花と鉢ものは
☆塊根栽培
☆実生苗
からの栽培です。
塊根栽培は、低温処理による8月下旬定植
実生栽培は、温暖地向きの10月播種
暖地だと普通栽培で約1月中旬~収穫
促成栽培だと11月下旬~収穫
昔は、蕾のついたスプレータイプのようなものが出荷されていました。今では脇芽はほとんど除去されて1輪のみとして出荷されることが多くなりました。
(今も品種によって蕾付きのスプレータイプも数品種あります)
《 オススメ品種 》
カラーの複雑な表情が魅力のラナンキュラス。
単色カラーでも花弁の内側からグラデーションになっていたりとっても美しい
原種は花弁が5枚程度なのに、250枚近くになる品種もあり美しく咲いてくれます。
人気の品種はバラのような咲き方をするものや花弁の多いものが人気。
☆変わり咲きといえば→シャルロット
アネモネ咲きともいわれる品種
華やかな咲き方で大きなものでは18cm位にもなります。
☆大型で花弁が多い→コートホワイトなど
満開な姿はふわふわで大人可愛いラナンキュラス
☆ポンポン咲き→ハーマイオニー、ミグノン、シレンテなど
ボリュームある美しさがあって、とっても長持ち
☆Mシリーズ→エムホワイト、エムクリームなど
ステムがスリムで真っ直ぐ。
切り花で多い品種。アレンジレッスンなどに使いやすいラナンキュラス。
☆ラックス→ケラモス、アウラ、エリス、ムーサなど
花弁に光沢があり、異種間交配でうまれた品種
☆モロッコ→サフィ、エラ、エマ、タンタンなど
メシベが見えている個性的で可愛い品種
オススメ品種は沢山で美しいお花ばかりです。
最近の品種は以前と違い、花も大きく茎も太くなりほんとに花持ちもよくなりました。
次回は、質問の多かった『 生産者からの出荷の話し 』や『 水あげ&長持ちのコツ 』をお話しさせていただきますね。