
雨に紫陽花の花が美しく映える季節です…
でも長い間雨が続く梅雨の時期には、高温多湿によりさまざまなガーデニングトラブルが発生しやすくなる季節ですが…挿し木の作業をするには最適な時期です。
ぜひ、ポイントをおさえて作業を楽しまれてくださいね。
《 挿し木のpoint 》
挿し木と挿し芽の違いは、増やす植物の種類
です。 挿し芽でおこなう栽培は草花。 一方、挿し木の対象は木です。
木の茎・葉・枝を切り取って株を増やす場合は「挿し木」と呼ばれることになります。
初心者の方でも好きな品種を自分で増やすことが出来て…赤ちゃんの状態から花が咲くまで長い間楽しめます。
それでは、挿し木栽培について全体的な流れや必要な道具、栽培方法の種類など一緒にチェックしていきましょう。
《 挿し木に必要な道具 》
☆ コップ
カット直後の挿し穂(枝からカットして挿し木用に作った枝)を水揚げするためのコップや花器
☆ 挿し木用ポット
挿し木を育てるための小さな鉢(黒ポットでも大丈夫)
☆ 割りばし
挿し穂をスムーズに差し込むため、支柱などでも代用可
☆ 用土
用土で失敗してしまう方が1番多いので…雑菌が入り込み挿し穂を腐敗させないようにしましょう。
通気性
保水性
排水性
がよく有機物や肥料分の含まないもの
菌の繁殖のない清潔なもの
鹿沼土、赤玉土の小粒やバーミキュライト、川砂でも大丈夫。
☆ 発根促進剤
確実に発根させたい方はを使用するのもありです
☆ 他
鋏やスコップ、園芸用手袋など
《 挿し木する時期 》
梅雨時期と9月の長雨の時期がオススメ
真夏と新梢の伸びる春を除けば可能ですが、6月が1番成功率が高まるので梅雨挿しと呼ばれています。
それは、新梢の伸長が一時停止していて枝も充実していて良質な挿し穂が得られる時期なのです。
また…屋外の温度と湿度の条件が挿し木に適した時期でもあります。
《 発根に適した温度 》
23度位が適しています。
植物体内の水分の減少がないように出来るだけ高い湿度に保つ必要があります。
《 挿し木の作業の仕方は… 》
? 花が咲かなかった勢いある枝を選んでみましょう。
? 残した上の葉は、水分蒸発を防ぐために1/3~1/2くらいカットします。
? 浸水時に水分吸収できる面を多くするために挿し穂下部を斜めにカットして、しっかりと水揚げしましょう。
(キレイな断面になるように、清潔で刃こぼれのないカッターを使用してください。
カット直後から水分蒸発が始まるので、いかに素早く行うかが重要です。)
?清潔な用土を鉢に入れて、用土の中心を割り箸で穴をあけて挿し穂をさします。
( 挿す深さは、植物の種類や挿し穂の長さ、挿し床の深さによって異なりますが、3cmから6cm程度です。)
《 置き場所 》
太陽が好きな植物も挿し木の管理は、太陽の光は控えめに。
寒冷紗30%位がオススメ。
半日陰に置くことで蒸散量を半分に抑えられる事が出来るので、少ない吸収量を抑えることが出来ます。
失敗しないようにするには…
雨の日に作業する
事も大切です。
一から育てあげた植物は何ものにも代えがたい愛情を感じることが出来るでしょう。
ちょっぴりハードルが高いなぁ…と感じてしまった方は、多肉植物の挿し芽からはじめらるととっても簡単なのでおすすめですよ。
ぜひ雨の日ガーデニングを楽しまれてくださいね。