
立秋も過ぎて秋の気配が初めて表れてくる頃ですが…実際には残暑が厳しく1年で最も暑い時期です。
35度を超える猛暑日が続くと熱帯植物でさえも元気がなくなってきます。大切な植物を生育するための温度を下げる工夫などを掲載させていただくことが多く、今年はギフトや母の日でいただいた紫陽花が枯れてしまいそう?かも?とご質問を多くいただきました。
紫陽花の生育状態がご心配な方も参考にしていただけると嬉しいです。
《 暑い夏の紫陽花手入れ 》
今年は残念なことに…雨にぬれた紫陽花の日本的な美しさに魅せられる季節も早めに終わってしまいましたね。
夏真っ盛りの8月、花を終えたあじさいは猛暑にあてられて消耗しています。来年また美しい花を咲かせるためにもあじさいの大敵である夏を乗り切るために、栽培管理を徹底しましょう。無事に夏越しができれば、また美しい花が見られますよ。
7月8月紫陽花は…
☆ 暑くなるにしたがって水切れがおこしやすい
☆ 環境によって葉焼けがおこり、しおれてきます。
☆ 夏は紫陽花にとって1番過ごしにくい時期
あじさいはとても水を欲しがる植物です。特に夏の水やりは、水切れを起こさないよう、たっぷりと与えましょう。
「くれぐれも水やりを忘れず枯らさないことが大切。」
猛暑日は、朝と晩2回与えた方がよい場合もあります。乾燥以外に、湿度が高いことや肥料焼けなどによっても根が傷んでしまうことがあるのです。
根が傷んでしまうと、紫陽花が必要な水分を吸い上げることができません。
その結果、水切れ状態が発生してしまいます。
非常に乾燥している時期や、湿度が高くなってしまう時期には、根に痛みが出ることがないように、しっかりと基本の管理を習得しましょう。
☆ 水やりの目安 ☆
葉にハリがなく葉の外側が下がっている状態は水を欲しがっている合図です。
土が70~80パーセント位乾いているようでしたら…
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鉢の底から水が流れるくらいたくさん水をあげましょう。
この時に、受け皿の水は捨てることを忘れないようにしてください。
紫陽花は、水の与え方によって発育が左右されます。
紫陽花は多くの水分を必要としますが、水のあげすぎにも注意しましょう。
☆ 夏の遮光 ☆
品種や環境によって強い日差しから守るため半日陰になるような工夫を施す必要がある場合があります。
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鉢植えの場合は、半日陰に移動させてあげてあげましょう。
(日陰だと来年の花つきに影響するので半日陰が最適)
西日があたる環境に地植えしたばかりの場合は、遮光率45パーセントの遮光ネットやよしずなどを使用するとよいでしょう。
(地植えする場合は環境をよく確認する事が大切です)
紫陽花の好きな明るい日陰になる環境をつくってあげましょう。
☆ 庭植えで気をつけたいポイント ☆
庭植えの株も雨が降らないとぐったりしてしまいます。近くにどんな植物がありますか?
注意したいポイント
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大きな木の近くに紫陽花が植えてある場合には雨が少ないと大きな樹木が水を吸ってしまい近くに紫陽花が枯れてしまう事があるので注意しましょう。
☆ かなり状態が悪くなっている時は… ☆
鉢植えや庭植えの紫陽花が枯れたかどうかは判断が難しい植物です。
水のあげ方を含めて、枯れないようにしっかりと発育をすることが大切です。
冬になると葉が落ちる特徴もありますので、翌年の春、芽吹きがあるまでは枯れたと決めつけることはできません。
そのため、葉が全部落ちてしまっても、お手入れしながら長期目線で見守ることが重要になります。
そこで枯れたと決めつけて紫陽花を処分してしまうと可哀想なので、長い目で見てあげましょう。
復活の目安は……
復活するかどうか、見た目ではまったく判断できません。
ただ、いつまで経っても復活しないものは、完全に枯れていると判断して良いでしょう。
夏場の水切れで枯れた場合、養生させてからしばらく経ち、涼しくなってくると芽が伸びてくることが多いです。
ただ、冬までに芽の発生が間に合わず、春になってようやく復活する場合もあります。もし春まで待っても新芽が発生しないということであれば、枯れたと判断しても良いでしょう。
春になっても葉がなかなか茂らない場合もありますが、もし小さくても節や地際から新しい芽が発生している場合は復活ととらえて良いでしょう。
復活してすぐは、まだまだ本調子ではないので、引き続き養生させながら枝葉をしっかりと育ててから徐々に通常管理に戻すようにしましょう。
私が昔から夏作業している、ちょっとしたコツですが…
紫陽花は水分の蒸散がとっても多い植物なので夜に霧吹きで葉に水分を与えてあげると葉を美しく保つことが出来ますよ。
来年の花を楽しみに、熱中症に気をつけてお手入れなさってみてくださいね。
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