
梅の実が熟すころに降り続く雨…
梅雨の雨は、植物を育てる恵みの雨です。
樹木は枝を伸びし葉をひろげます。風とうしが悪くなり蒸れて病害虫が発生しやすくなってしまうので混みあった枝を間引き剪定をして予防してあげましょう。
《 甘い香りのクチナシ 》
この時期、歩いていると甘い香りにさそわれて…どこに?咲いているの?といつも探してしまいます。
クチナシは香りが特徴的な植物で、ジンチョウゲやキンモクセイと並んで楽しまれています。
初夏に咲く花はとても甘く強い香りを放ち、魅力的な香りであるため、香水の原料としても利用されています。
また、見た目が美しいだけでなく香りもよいので、海外ではプロポーズに贈る花として使われている地域もあり…ちょうど6月ごろに白く清楚な花を咲かせることから、ジューンブライドのウェディングブーケの花としてもよく利用されています。
クチナシには一般的な種類のほかにさまざまな変種がありますが、代表的なクチナシの種類は……
☆コクチナシ
小ぶりでかわいらしい花を咲かせる品種。
樹高は40cm位でクチナシのなかでは小さめ。
枝分かれして横に伸びていくので、グラウンドカバー的に使うこともできて、コクチナシのなかには八重咲きになる品種もあります。
☆ヤエクチナシ
花が大きくて香りが強く、まるでバラのような華やかさをもつ品種です。八重咲きが美しく、さまざまな人を魅了します。
このほかにも一般的なクチナシよりも葉が丸みを帯びているマルバクチナシなどがあります。
☆開花時期
クチナシの開花時期は6~7月頃です。梅雨を迎えると、大型の6弁花が美しく咲き誇ります。
☆鉢植え
日頃の水やりを忘れずに管理するように。
クチナシは乾燥に弱いので、水切れに注意してたいポイント。
でも…いつでもジメジメとした状態にしておくと、根腐れの原因になってしまいます。
土の表面が乾いたのを見計らってから、鉢底から水が流れ出すまで、たっぷりと与えましょう。
茎葉がしおれそうに下がってきたら、水を欲しがっているサイン。
植物が発するメッセージを逃さずに、きちんとキャッチしてあげることが、枯らさないポイント。
大切なポイントは…
水やり
水やりの際は、株が蒸れるのを防ぐために茎葉全体にかけるのではなく、株元の地面を狙って水をあげる事。
そしてこれからの気温が上がってくる時期に注意したいのは…
気温が上がっている昼間に行うと、すぐに水の温度が上がってお湯のようになり、株が弱ってしいます。
朝か夕方の涼しい時間帯に行うことが大切。
秋には、3センチ位の楕円形の実がなります。
橙色に熟しても身が裂けて種が散らないので『口無』と名づけられたようです。
お正月で栗きんとんをつくる時にも、使うのでお馴染みですね。
真冬に水やりする場合は、気温が低くなる夕方に与えると凍結の原因になってしまうので、十分に気温が上がった真昼に与えるようにしましょう。
《 この季節にクチナシを増やしたい …》
この時期には、クチナシを簡単にふやす事も出来ます。
この時期に挿し木をする事を…
『 梅雨挿し 』
といいます。
春から伸びた枝が充実してくる季節です。
高温多湿の環境が発根に最適なので、増やしたいと思っている樹木類をふやして楽しんでみてください。
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://fkaoi.jp/tb.php/990-be4b6190