
そろそろ秋の長雨の季節。
天気予報を見て注意が必要な時期でもあります。
台風の襲来の時には、ガーデン植物の支柱結び直しや風よけなど安全対策をなさってみて下さい。
以前の切り花の水あげ方法のお話しから、貴重なご質問をいただき本当にありがとうございます。
色々な質問から、基本的な事から知りたいとのお話しも多く、少しずつ皆さまの疑問点を解決出来れば・・・と思っております。
暮らしの中で心の癒しとなる花とグリーン。ホッとした・・・安らぎを感じられるフラワーアレンジ。
少しのコツでキレイに長く楽しんでみませんか?
《 切り花 ケア 5つの point 》
切り花の水あげとは・・・?
根がついている植物をカットして、切り口から吸いあげた水を切り花のすみずみにまで吸収させる事。
少し懐かしい話しになりますが、小学校の理科の授業で習った維管束。
お子様の花育レッスンの時には理科の授業のように少しお話しさせていただきます。
植物と人間も水と栄養がないと生きていけません。
水の道は道管。
栄養の道は師管
葉で作られた栄養が夜の間に水にとける糖に変化して植物の各部分に運ばれ生育しています。
花をカットされた時から養分が吸収する事が出来ず、切り口からの吸収力が弱くなりやがて枯れてしまいます。
そのため・・・
ちょとしたケアの仕方で切り花の長持ちが可能になります。
まず、お花屋さんで買う時のコツから・・・
1、お花を買う時のコツ
お花屋さんで、よりフレッシュなお花の選び方
☆葉
・上向きでピンとしていてツヤを感じられるもの
☆花
・花弁にハリがあり変色やシワ&シミがないもの
・花粉が出ていないもの
☆茎
・しっかりとしていて、色が上部と下部で同じもの
・キズがないもの
☆ガク
・花弁にくっついていて変色ないもの
・先端もみずみずしさの感じるもの
いつが入荷日なのか?をお花屋さんに聞かれるとより新鮮なお花を手に入れる事が出来るでしょう。
2、お花の持ちかえり方
昔は、花首を下に向けて持ち帰りがよいとされている時代がありました。
でも、実際には間違いです。
お花は逆さまにしてしまうとストレスがかかり早く枯れてしまいます。(アスパラガスなどを保存する時に立てて冷蔵庫に入れるのと同じ原理)
お花屋さんでは、切り口に水を含ませてくださるので上向きにしてあげる事で持っている間も水を吸いあげる事になります。
なるべく早めに持ちかえりするのがベストですが、お花屋さんにお持ち帰りの時間などをご相談されるとより親切にして下さると思います。
3、飾る前のひと手間
・飾る花器を中性洗剤で洗って清潔にしておく。
・水につかる部分の葉とトゲを全て取り除く。
(お花屋さんで取り除かれている事がほとんどですが、最近ではより新鮮切り花を水あげせずに安価で販売なさっているお花屋さんもありますのでケガされないようにトゲを取り除かれて下さい。)
4、深水
・切り花の足元を揃えて、切り口から10センチほど残して新聞紙を巻く。
・深めに水をはった花オケ(バケツなど)に約2時間つけて、しっかりと水を吸わせる。
(花オケ水量の目安は、切り花の茎の長さの半分位がベスト。水圧の効果でしっかりとします。)
5、水きり
水中で切り口をカットする事。
両手が入る位の器に水をはり、花の切り口を水につけたまま切り口の表面積が広くなるように水中でナナメにカットして
2~3秒水を吸わせる。
(これは、道管に空気が入らないようにする事で水を吸収しやすくなる)
以上の5つの長持ちするコツをお試し下さい。
皆さまの疑問点は、私にとってとても参考となり感謝しております。これからも沢山の質問をお待ちしております。
次回は、基本となる水あげの下処理方法をわかりやすくご紹介させていただきます。
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